ランニング基本動作2

ご訪問いただき、ありがとうございます。

ランニングマスターコーチ天陽です。

基本動作1から、随分と時間が経ってしまいました。仕事の量が増えたと、言い訳はしたくないのですが、第1回目の投稿から相当な時間が経ってしまいました。申し訳ありません。さて、これまでに個人的に質問をしてくださった方々には、実際に2~3時間の講習練習会を行いました。また、遠方であるなどの理由により練習会に参加できない場合は、「基本動作1のサイト」をお伝えしました。ありがたいことに、「基本動作1」のトレーニングを続けられた方から続編を望まれる声が多くなってきましたので、お待たせしました。今回は基本動作2を、お伝えすることにいたします。

復習です!

基本動作1では、①バランスのとりかた。②エネルギーを取り込むための呼吸の方法。③ランニングにつながる初期動作について説明いたしました。この3点がしっかり意識されてトレーニングすることで、次の段階に進むことができます。バランスが多少崩れていても走ることはできますが、そのまま続けると膝や腰などに違和感を覚え、ひいては故障につながってしまいます。長距離走・ランニングにおける故障のほとんどは、バランスが崩れることによって引きおこされます。よく痛みを引き起こすトリガーポイントについて説明されている本などがあります。それは間違いではありません。ただ、トリガーポイントを治すことで、その時は改善されたとしても、バランスが崩れたままであれば、再び痛くなる可能性はあるのです。高層ビルをイメージしてください。基礎工事の段階で歪んでいたらどうなるでしょうか?(すぐに)倒れてしまいます。ランニングの場合は少したちが悪いのです。なぜなら、少々バランスが崩れていたとしても、痛みがすぐに起こるのではないため、しばらくは走れてしまいます。だいたい3週間後から3か月後に違和感が出てくるといった感じです。その間にバランスが整えば問題ありませんが、結構気づかないもので、何らかの衝撃や体調、気温の変化(特に寒くなった時に筋肉が引っ張られて痛くなります。)ですから、普段よりバランスを整えておいてほしいのです。あなたがもし膝が痛くなったとしましょう。バランスが崩れているということを指摘してくれる人は、殆どといっていいほどいないのです。もしそういう方を知っておられたら、それはとても幸運なことです。それくらいいないのです。せっかく楽しんでランニングしようという時に、痛みにより断念することはもったいないことです。どうか、バランスの調整をしっかりとしたうえで取り組んでください。

StockSnap / Pixabay

それでは、今回のトレーニングです。

基本動作1の動作ができるようになったら、次の点に意識して、ランニングに近づけていきます。

 

ランニング基本動作2

今回のポイント!!

小さなアルミ缶を潰す

基本動作1の、最後の動作、つまり、みぞおちを引っ張られるよう重心移動ができるようになったら、

小さなアルミ缶を潰すよう感じで、足の裏を接地します。

point!

① アルミ缶というのは、柔らかいという意識を持ってほしいということです。

 イメージが可能であれば、できればアルミ缶よりも、スポンジでできた缶をイメージしてください。

これは近くにない場合がありますから、まずはアルミ缶をイメージしていただいて構いません)

② 小さな缶というのは、普通の250ml缶の4分の1から3分の1度の高さをイメージしてください。

 → 膝を必要以上に高く上げないようにするためです。膝を上げようとする意識は全く必要ありません。

よく、「膝が上がっていて良い。」なんて話を聞きますが、それは、結果的に上がっているということ。そして、その人に合った高さになっているということなんです。ですから、膝の高さを意識する必要はなく、あくまでも結果として高くなっているということが大切です。また、高いからいいというものでもありません。ほかの人との比較はもってのほかです。他人とは身長も骨格のつき方も力のバランスも現在のランニング能力も全然違うわけですから、誰かの走り方がきれいだからと言って、それに合わせていこうなんて考え方はナンセンスです。あなたはあなたに合った走り方で走ることが良い結果につながります。自分に合った双方であるかどうかのバロメーターは、「気分良く前に進めているかどうか」そこにあります。

③ 空き缶をつぶすには足を真下におろすことが肝心

→ 実際に踏んでみてください。

a 缶を重心の前において踏みつぶす。

b 缶を重心の真下において踏みつぶす。

c 缶を重心の後ろにおいて踏みつぶす。

どれが一番につぶせますか?

答えは  b  ですよね。

 

まとめると

柔らかな低い空き缶を真下においてつぶす。この感覚が大切です。

では実際に動画をお見せしましょう。

動画1

あくまでも、基本動作1の延長線上に、この動きをすることが大切です。軸がぶれていたり、バランスが崩れた状態で、この動作を行っても、あまり効果はないのです。なぜなら、バランスが持続しない可能性があるからです。先ほどにも触れましたが、バランスが崩れることが故障につながるのです。ですから、このトレーニングもじっくりと取り組むことが大切です。そこで、以下の点に注意して行ってみましょう。

実際に行う時のポイント

1 30mから40mくらいの短い距離でおこなってみましょう。

2 スタート地点で

  • バランスをチェックして、
  • お腹を締める
  • お尻の穴を締める
  • 天から吊るされる

この姿勢を作ってから

3 動き出します

  • ボールを蹴る
  • ボールと膝下を同時に出す
  • みぞおちを紐で引っ張られる
  • 紐で引っ張られる感じを強くしていく

以上を意識していくことでスピードに乗っていきます。

スピードに乗った感じがした段階で、

4 空き缶踏みを、意識します。

  • 空き缶はかかとの前の部分で踏む感じ。
  • ひざ下は真下に下ろす意識が大切です。
  • そして、踏む感覚がついてスピードが乗ってきたなと感じたらお尻の下からふとももの裏を意識します。

動画2

 

注意!!

間違っても、足で地面を蹴ろうとしないことです。あくまでも、みぞおちについた紐の引っ張られる強さで進みます。

膝の高さと同じで、「よく地面を蹴ることができています。」とか「よくキックできています。」ということを聞きますが、この言葉には、大きな勘違いを生む可能性があります。蹴るという言葉を聞くを人は地面を蹴って進もうとする意識が働いてしまいます。そうすると、ふくらはぎが張ってしまい、大概の場合、膝やアキレス腱が痛くなってしまうのです。「空き缶をつぶす。」ことと「重心の移動」を同時にすること。その結果さも、地面を蹴っているように見えるのです。言葉というのは恐ろしいものでもあります。言葉によって、人はイメージをわかせることができますが、「地面を蹴って走る。」と聞いてしまうと、どうしても地面をひっかいて早く進むイメージが引っ付いてしまっているのです。ここで言う「蹴る」というのは「空き缶をつぶす。」ことと「重心の移動」を同時にすることです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

数回でコツを掴むのは難しいですが、このランニング基本動作2の繰り返しが次の動作につながります。ですので、コツをつかむまで徹底して同じ動作を行うことをお勧めします。

今回はここまでにします。

基本動作3では、スピードにつながるトレーニング「腕は前に、足は下に」の巻

 

基本動作4では、ハムストリングスを鍛えよう。「誰でも速く走ることができる!驚異の5種トレーニング」の巻

基本動作5 足の裏を意識しよう。

基本動作6「上り下りの走り方」を予定しています。

ここまで読んでいただきありがとうございます。それでは、今日も楽しい一日にしていきましょう。

天陽でした。

skeeze / Pixabay

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