絶対合格できる!必勝簿記_02簿記の要素(貸借対照表関係)と貸借対照表の作成

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おはようございます。天陽です。今日は簿記の要素のうち、貸借対照表に関することを取り上げます。

貸借対照表

○ 貸借対照表関係の要素を説明する前に、貸借対照表の簡略な図を覚えましょう。解説しますと、貸借対照表は左の要素と右の要素に分かれます。

知っていてほしいこと! 簿記では左側のことを借方(かりかた)、右側のことを貸方(かしかた)といいます。本来的には借方・貸方と表記しますが、このサイト上では左側・右側あるいは左・右と表記します。なぜならば、借方・貸方という漢字に意味はなく、お金を借りる。貸すという概念と混同してしまうことが多いため、左・右と表記させていただきます。

貸借対照表
資 産 負 債
純資産

★貸借対照表の左を資産 右を負債・純資産 とします。

貸借対照表関係の各要素

(1)( 資産  ) = 経営活動を行うための( 財貨   )および( 債権   )

要 素 内   容
現 金 紙幣や硬貨などの金銭
売掛金 商品を掛け売りしたときに生じる債権
商 品 販売する目的で持っている物品
貸付金 他人に金銭を貸し付けて、後日、返済を受ける権利
備 品 パソコン・コピー機・商品陳列ケース・営業用の机・いす・金庫など
建 物 店舗や事務所などの建物
土 地 店舗や事務所などの敷地

(2)( 負債  ) = 将来、一定金額を払わなければならない義務である債務

要 素 内   容
買掛金 商品を掛け仕入れしたときに生じる債務
借入金 銀行などから借り入れた金銭を、後日返却しなければならない義務

(3)( 純資産 ) = 資産から負債を差し引いた金額のこと。この額を(資本  )ともいう。

☆彡資本等式 ( 資産  )-( 負債  )=( 資本   )

 

★ここで完璧にしておきたいことが、要素の分類を覚えるということです。次の鉄則に従って覚えていきましょう。

鉄則1 負債は( 買掛金 ) と ( 負債 ) の2つだけ!

鉄則2 純資産は( 資本金 ) だけ!

それ以外が資産ということになります。

↑ 当然、ほかにもありますが、まずは左と右の関係を覚えていく必要があります。よって、最初の段階ではたくさん覚えるのではなく、この法則で覚えてみてください。

練習問題!以下の要素を資産・負債・純資産に分類しましょう。ポイントは、まず負債・純資産から埋める。そして、ここでは実際に書くことが大切です。

売掛金 備 品 現 金 買掛金 土 地
建 物 資本金 借入金 商 品

解答欄

資 産 売掛金 備品 現金 土地 建物 商品
負 債 買掛金 借入金
純資産 資本金

ワーク

今回は、資産・負債・純資産の各要素についてまとめました。それぞれの要素がどの分類になるかということをしっかり覚えていきましょう。次回は、期首の貸借対照表の作成法についてお伝えします。では、以下のワークに取り組んでくださいね。

 

貸借対照表
(     ) (     )
(     )

 

(1)資産 = 経営活動を行うための(     )および(     )

要 素 内   容
(     ) 紙幣や硬貨などの金銭
(     ) 商品を掛け売りしたときに生じる債権
(     ) 販売する目的で持っている物品
(     ) 他人に金銭を貸し付けて、後日、返済を受ける権利
(     ) パソコン・コピー機・商品陳列ケース・営業用の机・いす・金庫など
(     ) 店舗や事務所などの建物
(     ) 店舗や事務所などの敷地

(2)負債 = 将来、一定金額を払わなければならない義務である債務

要 素 内   容
(     ) 商品を掛け仕入れしたときに生じる債務
(     ) 銀行などから借り入れた金銭を、後日返却しなければならない義務

(3)純資産 = 資産から負債を差し引いた金額のこと。この額を(  )ともいう。

☆彡資本等式 (     )-(     )=(      )

練習問題!以下の要素を資産・負債・純資産に分類しましょう。ポイントは、まず負債・純資産から埋める。そして、ここでは実際に書くことが大切です。

売掛金 備 品 現 金 買掛金 土 地
建 物 資本金 借入金 商 品

解答欄

資 産
負 債
純資産

期首貸借対照表の作成法

期首の資産・負債・純資産から、期首の貸借対照表を作成しましょう。

point!

1.商店名・作成年月日を記載します。

2.左側に(資産  )を、右側に(負債  )・(純資産 )を記入します。慣れるまでは、右から書くことを進めます。

★項目は均等割付で記入し、金額は右寄せで記入し、3桁ごとにコンマをつけます。

ここで前回のおさらいです。負債は2つしかありません。(買掛金  )と(借入金  )の2つです。純資産は1つだけです。(資本金  )だけです。

3.線を引きます。合計線は1本線、締切線は2重線。(線は)空白行には、斜線を引きます。

作成例

01貸借対照表【作成例】

ワーク②

今回は、期首の貸借対照表について学習しました。次回は期末貸借対照表について学びます。

期首貸借対照表作成のpoint!

1.商店名・作成年月日を記載します。

2.左側に( ア   )を、右側に( イ   )・( ウ   )を記入します。慣れるまでは、右から書くことを進めます。

★項目は均等割付で記入し、金額は右寄せで記入し、3桁ごとにコンマをつけます。

ここで前回のおさらいです。負債は2つしかありません。( エ    )と( オ    )の2つです。純資産は1つだけです。( カ    )だけです。

3.線を引きます。合計線は1本線、締切線は2重線。(線は)空白行には、斜線を引きます。

※ 解答 ア 資産  イ 負債  ウ 純資産(イ・ウは順不同)  エ 買掛金  オ 借入金 (エ・オ については あくまでも、学習を進めるうえで最初覚えておくべきことという意味です。実際にはほかにもあります) カ 資本金 (これも同じく、ほかにもあります)

貸借対照表【問題】

01貸借対照表【解答】

 

まとめ

いかがでしたか?今回は企業における資産・負債・純資産および貸借対照表の作成について学習しました。貸借対照表が作成できるようになると企業の財政状態についての理解が深まります。貸借対照表は英語でバランスシートと呼ばれます。企業におけるお金や”もの”の出入りについてわかるとともに、そのバランスの重要性についての理解が深まります。私は、バランスこそ人間や企業において大切な要素だと考えます。出入りの法則というものがあります。出ていった分だけ入ってくる。入った分が出ていく。当たり前と言えば当たり前のことです。ところが、この一歩だけに目を向けてしまいバランスを崩してしまう人や企業が多いのです。今回は、貸借太守汚評に関するものについてでしたが、次回は期末貸借対処うひょの作り方です。では、また次回にお会いしましょう。天陽でした。

 

 

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